第2回支笏湖一周恵庭岳不風死岳登山の企画内容
支笏湖を自分の足で一周しながら恵庭岳と風不死岳を登る企画は、6年前にやったことがあります。
今回は、その時には不安があって避けてしまった「丸駒温泉から旧オコタン野営場までの廃道」を抜けて支笏湖を一周する、というものです。
コースタイム等
03:55 恵庭岳登山口駐車場
05:38 恵庭岳暫定山頂(~6:03)
07:31 恵庭岳登山口駐車場(~7:58)
08:23 丸駒温泉前林道入口
09:51 旧オコタン野営場付近(オコタン川の渡渉や休憩含み ~10:30)
12:21 国道276沿い展望スペース(湖畔での休憩含み ~12:31)
12:57 苔の洞門入り口(忘れ物取りに戻ったのを含め ~13:13)
14:17 麦汁デポ地点
14:27 不風死登山口
16:12 風不死岳山頂(~16:33)
18:07 不風死登山口
19:05 モーラップ 樽前荘
20:53 支笏湖温泉(トイレ休憩)
22:54 恵庭岳登山口駐車場
登山日記
最初に感想を書いておくと、「きつかった」というのが本音です。
自分の実力にあった登山をしましょう、と自分に言いたいところです(苦笑)
さて、上でも書いたように6年前に同じようなことをやったわけですが、当時は「丸駒~旧オコタン野営場」の道を通過できるのか自信がなく、オコタンペ湖側の舗装道路を抜けました。
しかしながら、ヤマレコなどを見ると廃道から「オコタン崎」を訪れる人も多く、この廃道も通過できそうでしたので、今回チャレンジすることにしました。
ただ、オコタンぺ川は橋が封鎖され、渡渉しなければならない可能性があるため、今回は水抜きドレーン付きのシューズを履いていくことにしました。
朝自宅を出発して麦汁と水を不風死登山口近辺にデポ。
それから恵庭岳登山口駐車場に行き、麦汁を飲んで1時間弱仮眠。
まだ暗い3時55分、ヘッドランプを点けて恵庭岳に向かって出発です!
写真ではかなり暗く見えますが、もう肉眼ではライトは不要。
ちょっと進むと明るくなり、登っている途中で朝日が見えてきました。
久しぶりの恵庭岳なので、登山口あたりで迷ってウロウロしましたが(恥)、それ以外は標識やピンクテープが充実していたので迷いませんでした。
やはり、平成25年の恵庭岳純登山した日の女性の死亡事故が影響しているからかな、とその日のことを思い出しながら登りました。
そしてこの後のことを考え、なるべく疲れないように抑えて登り、暫定山頂には1時間43分かかって到着。
山頂でまずは祝杯です!
これから向かう予定の不風死もバッチリ見えます。
岩塔にも行きたい気持ちはありますが、今日はここを山頂とします。
まあ、基本的に立ち入り禁止扱いだし、時間も足りないし。
とりあえず、おにぎりも食べて、久々の山頂(見晴台)でのんびりしました。
ついつい30分近くゆっくりしてしまいましたが、今日は時間がないので下山。
下山してまた麦汁をいただき、装備を再点検して、8時ちょっと前に再スタートしました。
丸駒温泉の手前右の林道ゲートには20分ちょっとで着きました。
ここからのコースは初めてなので、ちょっと緊張します。
林道に入ってすぐのあたりは「いい道だなー」と思いましたが、最初の沢から道が崩壊して車では通行不能になっていました。
このため、あとは全体に「踏み跡」的な感じの道が多くなります。
倒木も結構あるので、バイクや自転車も結構厳しいでしょう。
そして上の写真あたりでは、地図上にも道路の表示はありません。
それでもオコタン崎の真北近くまでは踏み跡がある程度はあったのですが、これ以降は全くわからなくなりました。
そしてさらに進むと非常に軟弱地盤の急斜面になり、ズルズルと崩れやすいので、結構難儀しながら進みました。
なるべく高度を保ち、上の方から道路はないかと探しながら進みましたが、見つかりません。
最後には倒木だらけの荒れた沢に突き当たったので、湖畔に降りることにしました。
暗い森から湖畔出ると、明るくて気持ちいいです!
いやー、もっと早く湖畔に出ればよかった(笑)
その後湖畔をしばらく歩き、地図を見ながら湖畔近くの踏み跡を歩きました。
そして、しばらく歩くと、おおっ!建物が見えます!
旧オコタン野営場です。
廃墟群の中を通り抜けると、オコタンぺ川に到達。
昔、橋があったと思われる場所には、写真のような車止めだけでなく有刺鉄線も。
絶対入ってくれるな、という感じですね。
そして周辺を見渡すと、川をまたいだ倒木は多いのですが、この上を渡るにはちょっと勇気がいりそうです。
ですので、当初の予定通り、河口に出て渡渉することにしました。
見かけはそれほど水量はないのですが、実際に川に入ってみると、かなりの水圧がありました。
水量の多い時は渡渉は危ないものだと再認識しました。 ←ちょっとビビりました
川を渡った後は、湖畔の倒木に腰かけて麦汁休憩。
靴や足を乾かしながら、しばし休憩しました・・・幸せな時間です(笑)
湖畔は本当に気持ちがよくて、長居したくなりますが、先は長いので切り上げて出発。
廃道に戻り、美笛のキャンプ場目指して進みました。
で、ここからの道は6年前にも通りましたが、やはり廃道化がさらに進んでいました。
基本的には道路の体裁が残ってはいるのですが・・・
沢という沢は大なり小なり崩壊し、崩れているところや落石も。
前回以降の崩落で最も激しかったのは、この場所。
まだ新しい感じの崩落ですが、斜面に生えていたたくさんの樹木ごと崩れていて、乗り越えるのは一苦労でした。
あと、これは前回もあったと思うのですが、次の写真の沢が激しく崩れていました。
40mくらいは道路がなくなってる感じです。
そんな感じの廃道ですが、オコタン野営場までの道よりはかなり歩きやすく、割と早く抜けることができました。
そして時々は景色もよいところもあります。
美笛のゲートに着いたのは、11時34分。
約3時間かかって、丸駒からの廃道を抜けたことになります。
ああ、やっと人がいるところに帰ってきた、一安心だ、という気持ちになりました。
このゲートですが、反対側から見ると・・・
なんと、歩行者も立入禁止になっていました。
自分が入ってきた行程だと、ひとつも立ち入り禁止の看板は見えなかったのですが、そうだったんですね。
この企画も今回で終わりなのかなあ・・・とちょっと寂しくなりましたが、道路ではなく、湖畔を歩く手もあるのかもしれませんね。
で、前回はここから近い船着き場のようなところで休んだのですが、今回は時間の関係で、もうちょっと先に進むことにしました。
まず国道まで出て、しばらく進み、駐車スペースやベンチのある休憩所のようなところで休憩。
湖畔に降りて麦汁をいただきました。
湖畔から駐車スペースに戻ると、ちょうど釣りを終えた方がいたので少しお話をしたのですが・・・なぜか親の介護の話に(笑)
そのあとは、またジョグで不風死へ向かいます。
で、出てすぐに気づいたのですが、お昼を食べていませんでした。 ←麦汁で満足w
まだ先は長いので、苔の洞門の建物のところで再度休憩、おにぎりをいただきました。
ここに来ると、昔バイクのツーリングで、目の前でSUZUKIのハヤブサが事故って吹っ飛んだことを思い出します。
救急車が来るまで付き添いましたが、あの時のライダーは半身不随とかにならなかっただろうか・・・などと考えてしまいました。
で、休憩後、すぐに出発したのはいいのですが、500mほど進んだところで、ストックを苔の洞門に忘れてことに気づき・・・また戻りました(涙) ←だめなやつ
そして、このあとは、ほぼほぼ登りなのもあって、また左足が痛み始めたので走れず、たらたら歩き。
だんだん疲れてきて、「遠いなー遠いなー」と思いながら、やっとのことで不風死の登山口に。
近くにデポしておいた麦汁を回収し、水は飲める分だけ飲みました。
で、登山口のゲートには、前回より30分ほど早い14時27分に到着。
3人組の方が下山して「いやー、疲れた!」といいながら帰るところのようでした。
こちらももうかなりヘロヘロですが、登山開始です!
登りは始めると、左足のふくらはぎの外側にビリビリと痛みを感じます。
足の痛みで下山できなくなると怖いので、左足にはなるべく体重をかけず、右足と両腕(ストック)の力で登るようにしました。
これは結構きつくて、汗が体中から吹き出しました。
疲れてつらくて、5合目あたりで休憩しながら、その後もゆっくり一歩一歩登りました。
この山はいつもきついなあ、と思うのですが、今回は本当につらかったですね。
クタクタになりながら、山頂には1時間45分かかった16時12分に到着。
ガスがかかって景色はゼロ。
でも、涼しくて気持ちがいいです!
とりあえず、麦汁を飲んで休憩しました。 ←幸せな時間です
山頂標識の横には、だれが置いたのか、なんか可愛いのがいました。
おにぎりを食べたあと、足の痛みが不安なので痛み止めを飲み、ちょっとのんびり。
で、ふと気づくと、ガスが少し晴れています。
支笏湖の約半分、今まで歩いてきたあたりが見えて、ちょっと嬉しくなりました。
20分ほど休憩しましたが、あまりゆっくりしていると車に戻るのが午前0時を過ぎそうなので、残念ですが下山することに。
下山では、大きな段差はしゃがんでから足を出す方法で足の負担を抑え、緩斜面ではストックで足の負担を抑えながら歩幅を小さくゆっくり下りました。
だんだん夕暮れが近づく18時過ぎ、1時間半ほどかかってなんとか下山。
いや、ホント、こんなにつらい不風死はいままでなかったです。
でもこれであとは、平地だけの勝負です。
本当は走りたいのですが、ちょっと無理そう。
前回は、ここからモーラップまではジョグで進みましたが、今回はとりあえず歩き、足が回復したら走ることにします。
時速4㎞で進むので、不風死登山口からモーラップまで1時間かかりました。
スロージョグだと半分の時間で済むので、かなりのタイムロスです。
モーラップでは前回も麦汁を補給した「ライダーハウス樽前荘」に寄り、麦汁を3本購入し、まずは500㎖飲んで休憩しました。
ライダーハウスなので若い人が多いのかな、と思っていたらテラスや外にいる人は割と自分にやや近い年代のようです。
皆さんギターを弾いたり、お話をしたりと思い思いに過ごしているようで、自分もしばらくここに逗留したら楽しそうだなー、と思い、泊まってみたくなりました。
以前新聞に、樽前荘は閉鎖される予定だと書いてあったような気がするので、早いうちがいいのかなあ、と思ったり。
そんなことを考えながら、樽前荘を出発し、またひたすら歩きました。
湖畔沿いを歩きたい気持ちもありますが、夜に立ち入り禁止の道を歩くわけにもいかないので、遠回りの車道を進みます。
歩きだと時間が長いので、MP3プレイヤーで録音しておいたラジオ番組『NISSANあ、安部礼司』を聞きながら歩きました(笑) ←この番組結構好きなんです
そんな感じで支笏湖温泉には21時少し前に到着。
前回と比較すると、不風死からここまでに1時間半も余計に時間がかかっています。
やはり走れないとダメですね・・・。
7月に入ってからは、ほとんどトレーニングせず、怠惰な生活を送っていたのが悪いのでしょう。
それでも温泉街のトイレに寄って休憩したら、足の痛みが薄らいでいることに気が付きました。
ですので、ここからはゆっくりとスーパースローなジョグで進むことにします。
写真で伝わるかどうかわかりませんが、月が出ていて、湖畔では風不死岳が幻想的な感じ映し出されてとてもきれいでした。
波の音がすごく大きくて、まるで海辺にいるようだなあ、と思いながら淡々とジョグで進みました。
ノロノロでも走れるのは幸せだなあ、と思いましたが、残念ながら恵庭岳まであと2~3㎞くらいのところでまた痛みが再発し、走れなくなりました。
仕方なくまた歩きましたが、遅いのでいつまでたっても着かない感じがします。
「遠いなー、遠いなー」とばかり思いながら、やっとのことで恵庭岳登山口に到着。
もう少しで23時になるところでした。
足が痛くて走れなくて本当にきつかったですが、満足です。
無事に帰れてよかった・・・。
GPSデータ
総距離62㎞、累積標高4000m弱と出ていますが、実際のところ、累積標高はもうちょっと少ないと思います。
反省点
7月はトレーニングせずにサボりまくったせいで、かなり体力が低下したようです。
やはり、登山と登山の間にも適度にトレーニングしないとダメなようです。
あと今回、古いスマホでGPSを記録してみましたが、予備バッテリーを使うと15時間くらいは記録できました。もう少し工夫すると、20時間ぐらい行けそうです。
あと、下ろしたての靴が底が剥がれて1回で死にました(涙)
買ってから1年半以上湿気の多いところに保管していたのが悪かったと思うのですが、ドレーンがある分、底の接着面が少なく、接着が弱い靴だったようです。
もう1足買ったんだけどなあ・・・。
動画
今回はSDカードを新たに購入し、撮影は成功。
ちょっと長い動画になってしまいました。
その他
で、妻の手術と入院が8月20日に決まりました。
そうなると、癌で闘病中の犬のブン吉の世話をしなくてはいけないので、自分の夏山はあと半月。
あと2回くらいは冒険したいなあ・・・。
ブン吉の様子はまたいつか書きたいと思います。
コメント
ぴよしろうさん,復活おめでとうございます.
心配していました.待っていました.
復帰早々,楽しいことやっていますね.
刺激を受けました.ありがとうございます.
さあ,自分も頑張ろう!
お久しぶりです!
なんとか復活しようとしていますが、まだ体力が元には戻りません。
どのチャレンジもギリギリな感じです(苦笑)
今年もあと少しですが、楽しみながら頑張ります!
ありがとうございます!