南区5山縦走 失敗 ⇒ 南区4山巡りへ 令和2年7月5日

藻岩山から砥石山、神威岳方面登山記録
藻岩山から砥石山、神威岳方面

体力的にまだ元には戻っていませんが、今年初の長距離登山に出ました。

昔シュウさんと行った「南区5低山巡り」くらいなら行けるかなと思い、これをアレンジした「南区5山縦走」を企画し、トライしたのですが失敗してしまいました。

今回は敗退したので、ブログには載せないでおこうかと思いましたが、反省を兼ねて記録しておくことにしました。

 

 南区5山縦走の企画内容

シュウさんと行った南区5低山巡りは、藻岩~砥石~八剣~夕日~朝日と登るものです。

で、今回は、藻岩~砥石~八剣~神威~烏帽子という縦走企画にしました。

藻岩から小林峠に抜けて砥石山。そこから藪漕ぎして林道へ出て、その林道から簾舞に出て、八剣山中央口へ。そこから西口へ縦走し、その後国道から百松橋へ行き、神威、烏帽子と縦走の予定でした。

しかし、自分の様々なミスと体力不足により烏帽子を断念することになり、4山巡りとなってしまいました。

 

コースタイム等

03:06 藻岩スキー場出発

03:42 藻岩山頂(~03:53)

04:53 小林峠

06:14 砥石山山頂(~06:30)

08:50 簾舞セイコーマート

09:31 八剣山中央登山口

09:59 八剣山山頂(~10:03)

10:31 八剣山南口(その後登り返して中央口へ)

10:59 八剣山小屋前で休憩。

11:28 百松橋

13:58 神威岳山頂(烏帽子岳縦走を断念)

16:54 百松橋

 

登山日記

自宅を夜中の1時過ぎに出発し、百松橋に自転車をデポして藻岩山スキー場へ。

駐車場で麦汁をいただき、3:06にスタート。

藻岩スキー場を出てすぐGPSのスイッチを入れていないのに気付きました。

4分程度登ったところから、改めてGPSの記録開始。

 

藻岩山頂には思ったより早く着きました。

まだ日の出前の3時42分着。(日の出は4時)

写真撮影の方などがすでに数名います。

トレランのレースの話をしているランナーたちもいました。

夜明け直前の藻岩。写真撮影の方などが集まっていた。

自分は山頂麦汁をいただき、休憩。

奥の方は雲海だった。右は写真撮影していた方。

その後は日の出まで待つのも面倒な気がして、日の出まで待たず出発。

そこから小林峠でも特に休憩せず、淡々と歩きました。

 

砥石山には6時14分到着。

山頂では、麦汁とバナナをいただきました。

縦走路の方を見ると、白樺の間に神威岳が見えます。

なぜかこの景色をみると、心が揺さぶられる感じがあって、登山を再開した40代前半にこの山に来た時から、ここから見える神威岳に行きたいなと思っていました。

今日、それを実行できるのだな、と思うとちょっとうれしいです。

そして「まだ6時過ぎ。今日は楽勝だな♪」と考えてました。 ←とても甘い考え

このあたりでかなり気持ちが緩んでましたね。

 

で、この後は藪漕ぎなので、オーバーズボンを着用。

しばらく降りて、この辺かな?、とスマホの地図を見ながら藪に突入。

・・・ちょっと下るとまた登山道に出ました。

「変だな?」と思いながら、よく調べずにさらに藪に突入。 ←だめな酔っ払い

今考えると本当に不注意で愚かです。

藪漕ぎの途中でなんか不安になり、GPSで位置確認をすると、なんと逆側にドロップしていることが判明。

あさっての方向に150mくらい進んでいて、軽く絶望しました。

藪の登り返し、特に笹薮は特にキツイ。

泣きながら登り返して、今度は慎重に正しい方向に降ります。

 

でも、正しい方向に進んでも目的の林道になかなか到着できません。

それはこの時期になると、もう藪が濃くて進みにくいから。

ツルなども多くて、めちゃめちゃ体力を削られます。

藪漕ぎ中。草の露でレンズが濡れた。動画からの切り出し。

草も濡れていて、靴もなんかもかなり濡れた感じになってきました。

7月に藪漕ぎをするのは間違ってる、ということにやっと気づいたアホな自分(涙)

 

なんとか林道に着きましたが、めっちゃ疲れました。

かなり草が茂っている林道

GPSの記録を見ると、なんと50分間にわたり藪漕ぎをしています (-_-;)

これなら疲れるはずです。

 

しかし、もう一つ衝撃。

リュックに刺してあったストックが無い。

どうやら藪にからめとられたようです。

自分の現在の体力だと、ストックが無いのは厳しいですが・・・仕方ありません。

かなりタイムロスしたし、何よりもう藪漕ぎはしたくないので探しになんて戻れない。

あきらめて、林道を進むことにしました。

 

下りを疲れないようにジョグ&ウオークで降りて、40分くらいで林道終点に。

砥石山からの林道終点。

さらに少し歩いて、簾舞に出たあたりでちょっと休憩。

オーバーズボンを脱ぎました。

次に、セイコーマートへ行こう思い、スマホを出しましたがなぜかオフライン。

今日はなんか調子悪いなー、と悲しくなりました。

 

でも歩きながら原因を探ると、なぜかモバイルネットワークがオフになっているだけ、ということに気づき復旧できました。

でもその間に今度はGPSウオッチのバッテリーが切れてる・・・。

今日はGPSウオッチを3つ持ってきたので、2つ目にスイッチを入れます。

GPSウオッチはバッテリーが2年程度で劣化してくるので、すぐに切れるのはまあ仕方ないですね。

 

そのあと、昔シュウさんとも寄った簾舞のセイコーマートで麦汁とおにぎりを購入。

おにぎりをいただき、早速麦汁をいただきました。

セイコーマートの傍らで。動画切り出し。

うまかった。

食べて飲んだらちょっと復活、元気が出ました。

なのでジョグで八剣山に向かうましことにしました。

 

八剣山はすごくにぎやかで、小屋の前に列ができていました。

どうやら、サクランボ狩りをやっているらしいです。

 

八剣山の中央口から入って登りますが、結構斜度があって、険しい登山道。

いやー、もう疲れるからストックほしいわ、という気持ちになりました。

 

で、山頂近くまで登ると、突然ヘリコプターが近くに来てホバリングを始めました。

救助ヘリがホバリング。動画から切り出し。

もしかして救助活動?

ほかの登山者が見入っている中、とりあえず自分は山頂へ。

八剣山山頂。ほぼ10時。

ちょっと休憩したものの、ヘリの音がすごいし、なんか落ち着かないので、ぱぱっと麦汁をいただき、さっさと下山することにしました。

 

で、下りていくと、たくさんの登山者がヘリの活動を見守っています。

八剣山山頂直下の登山道。動画から切り出し。

本当は西口に降りるつもりでしたが、このゴタゴタですっかり忘れて中央口方面へ降りてしまいました。

戻れないことはないけど、面倒だし救助活動がありそうだからそのまま下りることに。

この時点で「縦走」はなくなったが仕方がないですね。

 

さらに下山していくと、消防隊員がどんどん登ってきます。

消防救助隊の後ろ姿。動画から切り出し。

2~3人に分かれて上がってきたが、合計で10人以上でしょうか。

冬に使うソリのようなものも持ってました。

すれ違う際に消防の無線が聞こえてきて、要救助者が見つかったこと、歩くのは不可能な様子で救助隊に運んでほしい、というような内容が耳に入ってきました。

 

そして南口と中央口の分岐点には人がたくさん。

分岐点で登山者が待機。動画から切り出し。

状況はどうなのかと、2組くらいの登山者から聞かれたので、聞き知ったことを説明しました。

 

そしてここで痛恨のミス。

ついつい・・・誤って南口に降りてしまったんです。

その南口には警察と消防が待機。

待機する消防と警察。動画から切り出し。

報道も来ていて、登山道の状況とかを聞かれました。

そして、「さて行くか」と思って周りを見渡し・・・

GPSを見て、ここが南口だと気づきました(-_-;) ←アホです

GPSトラックから。

南口からは定山渓方面には抜けられず、登り返して中央口に行くしかありません。

最低。

また大きなタイムロスだし、少しだが体力も削られることになります。

泣きながら登り返して中央口へ。

小屋前でちょっと休憩して、水分補給しました。

 

で、山頂で10時だったのに、この時点で11時を回っています。

遅くとも10時出発を想定していたので1時間以上の遅れ。

もう、これはもう疲れるけど走るしかないと思い、ジョグで百松橋に向かうことにしました。

 

神威岳の登山口にあたる百松橋には11:30に到着。

百松橋入口。夜中に自分がデポした自転車。動画切り出し。

10:30到着をもくろんでいたので、だいぶ遅い到着です。

 

入山者名簿を記入しようと思ったが、いっぱいで書くところがない様子。

なので、そのまま登山道へ向かいます。

 

林道は下りだったので、時間短縮のためにスロージョグで進み、登山道へ。

そしてさらに進むと川の近くに出て、ここからが本当の登山道のようです。

で、ここからもガシガシ登っていくと、足が疲れてかなり厳しい感じになってきました

徐々にペースが落ち、しばらく登ってから一度休憩。

麦汁を飲んで、考えます。

この状況は、ストックを失ったこと、ルートを誤り余計な体力を使ったこと、時間がないためジョグを多用したこと、あと暑さで体の水分が不足していることが原因でしょう。

とりあえず、だましだまし神威山頂へ行き、それから烏帽子は考えようと決めます。

さらに参ったのは、2つ目のGPSウオッチも電池切れ寸前で、3つ目のウオッチに交換しようとしたら、なんとそれが充電されていなかったということ。 ←アホ

最悪。

仕方なく、スマホに入っていた「AdidasRunning」というソフトで記録してみることにします。

しかし、スマホもバッテリーは半分程度。

充電できるようにモバイルバッテリーも持ってきたのですが、なんとケーブルを忘れました。

完全にアホ。

もうなんか、自分は「全然だめな人」なんだと再認識しました。

この年々ひどくなる不注意は脳の劣化とADHDのせいでしょう。

 

しばらく休憩してからゆっくり登り、ヒイヒイ言いながらも山頂に近づいたので、動画を撮ろうとすると「電池切れ」。

うわー、マジですか。

どうやらさっきの休憩で動画撮影したあとスイッチを切り忘れたらしいです(涙)

で、山頂に着くとシニアな男女のグループに「お疲れ様」と声を掛けられます。

定山渓神威岳山頂標識

シニアグループとはちょっと話しましたが、彼らはそのあとすぐに下山。

 

さて・・・と、山頂で考えます。

時刻は13時58分で、予定より遅れています。

カメラも時計もバッテリー切れで、スマホもバッテリーは十分ではない。

さらに体もバッテリー切れ。

もうこの状態では烏帽子はあきらめるしかありません。

なので、痙攣を防ぐため芍薬甘草湯を飲んで下山することにしました。

芍薬甘草湯写真。ツムラのページから転載

 

でもそれなのに・・・下山し始めてしばらくして太ももが攣ってしまいました。

登山で足が攣るなんて、本当に久々。(まあ、登山自体もお休みしていたが)

いよいよヤバいので、木に寄りかかり、木の枝や笹をつかみながら足の負担を抑えてゆっくり下山することにしました。

こんな風に山を下りるのは初めてかもしれません。

登山道の木や笹に「助けてくれてありがとう」と感謝しました。

 

途中、若い男性が登ってきて「烏帽子に行ったんですか?」と聞かれました。

残念ながら行けなかったと話しましたが、その男性は元気がよくて、あっという間に登って降りてきました。・・・めっちゃうらやましい。

 

で、苦労しながらもなんとか林道まで降り、平坦な道になったので一安心。

試しにちょっと走ってみるたのですが、木の根につまずいてすぐ転びました。

つまずいた木の根

危ないので、あとは歩きに徹してなんとか終点百松橋に到着。

 

この橋は昭和30年竣工なので、自分より7歳年上の65歳、高齢者ですね。

通行止めの仕方ないのかなあ、と思いました。

 

橋の欄干にシオカラトンボが止まってました。

16時54分に百松橋を渡って本日の山行終了。

下山に3時間近くかかった計算ですが、17時前に終了できてよかったです。

あとは、自転車で藻岩に戻るだけ。

 

藻岩にはのんびりアイスを食べたりしながら向かい、藻岩下からは歩き。

そして、19時過ぎにスキー場駐車場に到着。

藻岩山スキー場駐車場

当初の計画は達成できず残念だったけど、自分にとっていろいろ思うところがあった、久々の山旅でした。

 

家に帰ってから八剣山の遭難情報を調べると、高齢の女性が滑落死したとのこと。

ご冥福をお祈りします。

 

登山データ

まず、GPS時計分はこれ。38.6㎞、累積標高3436m。

 

次にAdidasRunningの分がこれ。(GPXなどのGPSデータにエクスポートできず)

8.15㎞、標高差(累積でない)は、登り486m、下り807m。

なので、合計で距離は46.7㎞、推定累積標高4,000m程度、時間は13時間40分。

反省

今回の反省と対応。

【反省点】

①ルートミスが多すぎ

②持ち物のチェックが甘い

③筋力不足

④足(脛)にダニ(多分シュルツェダニの幼生)がついていた。

 

対応としては、

①は分岐点などで慎重に、ということに尽きるかと。

②は再チェックが必須か。あと、バッテリーや記録媒体の予備も必要。

③はトレーニングしかない。

④は、帰ってすぐに毛抜きで慎重に頭を抜き、シリンジで刺し傷を吸い出し、抗生剤を飲みました。

今回のダニは、基本的には靴下にタイツの裾を入れておけばたぶん防げたはず。

 

この反省の後、ケーブル付きのモバイルバッテリーと、アクションカメラのバッテリー2個、マイクロSDを注文。

スマホにGPSデータを取り出せるアプリをイントールもしました。

ストックも注文。(メルカリに出てた安いやつを試しに買ってみた)

ダニについても書きたいこともあるので、また今度書こうと思います。

 

ダイジェスト動画

南区4山巡り(藻岩~砥石~八剣~神威~烏帽子)

藻岩スタートから神威岳の山頂少し手前まで。

記録が途中で終わるとやっぱり残念。

次回はきちんと撮れるよう気を付けようと思います。

 

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