余市岳純登山Ver.2「塩谷の海から」 令和2年7月11日

登山記録

余市岳の純登山「塩谷の海から」の企画内容

余市岳の純登山(海からの登山)は、5年前に小樽港からやったことがあります。

その時、3つのルートを考えたのですが、今回トライするのはそのうちの一つ、「塩谷の海から」バージョンです。

とはいっても、遠藤山以降は前回と同じ行程ですので、序盤の約1/3が違うコースという感じです。

 

そして、前回は登山終了後にキロロで温泉に入り、送迎バスで小樽へ行く、という極楽コースでした。

しかし今回は、チャリで函館本線の一番近い駅まで向かい、そこから塩谷に戻る、という方法ですので、ちょっと前回よりはハードかもしれません。

 

コースタイム等

02:30 塩谷海岸にタッチ。純登山スタート。

03:16 塩谷丸山登山口

04:24 塩谷丸山山頂

05:53 遠藤山

07:44 小樽峠

09:10 常盤貯水池

11:32 キロロ ホテルピアノ

11:58 林道ゲート

14:46 余市岳山頂(~14:57)

17:13 林道ゲート

 

登山日記

前日キロロの道路脇に置いてきた自転車。17年前に買った子供用自転車。

前日にキロロに自転車をデポし、塩谷駅に着くと午後10時半を回っていました。

 

まずは麦汁を飲み、車の中を寝られるようにマット敷いて整え、明日の帰りの交通手段のチェックなどしていると、ついつい遅くなってしまい、結局寝たのは午前0時でした。

 

午前1時半に仮眠から起きて出発の準備をし、まずは麦汁を持って、塩谷の駅から海に向かいます。

 

塩谷の海の近くでは土地勘がないので、どこから海に出てよいのかわからず、あちこちウロウロしました。 

個人宅の敷地に入りそうになったりして、完全に不審者モードに突入 (-_-;)

最後は橋のたもとから無理やり海に降り、時間を見ると2時29分。

海での出発時間チェック

海水にタッチして、2時半に純登山のスタートです!

 

で、せっかく麦汁を持って海に行ったのに、飲むのを忘れていました。

なので、道路でいきなり出発祝いです! 

海で飲むのを忘れ、道路で出発を祝いました

麦汁だけ持ってきたので、いったん車に戻り、ザックを持って塩谷丸山へ向かいます。

で、久しぶりに塩谷に来たのですが、駐車場ができたり、周辺が整備されていたりして、ちょっと驚きました。

駐車場があるのは知りませんでした

3時16分に登山口に到着し、まだ暗い中、登山道に入ります。

今日も長丁場なので、疲れないようにゆっくり登り、4時24分山頂着。

景色は全く見えませんが、麦汁に癒されます。

景色ゼロの山頂。最近はSUNTORY BLUEが安くてお気に入り。

次は遠藤山です。

このコースは7年前、「小樽駅からの遠足」という企画で天狗~塩谷、そして赤岩をまわって以来です。

先日、某登山SNSを見たら、この小樽周回コースが若い人に流行っていて驚きました。

 

途中、最上町に降りるコースへの分岐があるのですが、間違って入りこみました。

一応標識はあったんですが、間違って入っちゃいました・・・。

割と早めに気づいたのですが、毎回コースを間違うのはヤバいですね。

 

遠藤山には5時55分に到着。

前は逆回りだったので、下りが多く、すごく楽なイメージがあったのですが、今回は登りが多くて、体力が落ちて太った自分にはそれなりにきつかったです。

遠藤山。奥に進むと穴滝方面。

遠藤山では、バナナを食べてちょっと休憩。

で、前回も思ったのですが、この縦走路はきちんと管理されていてすばらしいなあ、ずっとこの町の宝として維持してほしいなあ、という気持ちになりました

 

穴滝の方に降りていくと、短い時間ですが雨が降り、朝露で濡れた靴がさらに濡れ、GPSウオッチにも水が入ったのか、白く曇る始末。

穴滝と小樽峠方面、遠藤山との分岐点。なんかもうジャングルですねw

低いところでは登山道も水たまりが多くて参りました。

そしていつの間にかGPSウオッチが電池切れ。

次のウオッチに替えます。

実はEPSONのGPS測定が36時間可能なウオッチも昨年買ったのですが、使い始めると2年程度でバッテリーが劣化するので、今のウオッチをできるだけ使おうと思っています。

 

そして小樽峠に向かう林道に出ると、普通の砂利道なんですが、傾斜は登山道並みにあります。

ここからの登りは3㎞ほど続きます。

途中でバナナを食べ、麦汁を補給しながら淡々と登っていきます。

小樽峠までの長い登り。

そして、小樽峠を超えると、今度は一転、下りが基本になります。

先が長いので、時間短縮するため、ここはジョグで下りました。

そして下りが終わり、「豆腐屋沢川」という変わった名前の川のあたりに出ると、今度は道がぬかるんできて、水たまりを避けながらの歩きになります。

前回はそれほどでもなかったのですが、今回はとてもひどい状況です。

ここでもかなり靴を濡らしてしまいました。

で、常盤貯水池に着いたら休憩して麦をいただきました。

このあたりは蚊がすごく多くて、もう刺されまくりでした。

膝から下がマシンガンで撃たれたかのように蚊の刺し跡が。 ←ちょっと大げさ

 

そして、前回からどのくらい荒廃したか、ちょっと不安だった廃道に向かいます。

廃道入り口には釣りの男女(親子?)がいて「お気をつけて」とお声をかけていただきました。

 

で、問題の廃道は、やはり荒廃が進んでいました。

それでも足元が平らでしっかりしている分、山の藪漕ぎとは違って楽。

藪の薄いところもところどころあります。

ただ、2㎞以上続くので、正直もう嫌気がさしましたね。

藪を抜けると、農道のような簡易舗装区間に出ます。

藪と比べると、この道はめちゃめちゃ快適です!

とはいっても、時々熊の糞を見つけるような道路ですがw

で、ここからは前回同様、キロロまでスロージョグで進みます。

 

キロロのアプローチ道路も時間短縮のため、ジョグで登っていきます。

まあ、はたから見ると「あの走ってるフリしてるジジイは何?」っていう感じで、軽蔑の眼差しを浴びそうな遅さなんですけどね。

それでも淡々と登っていくとホテルピアノに到着。

時刻は既に11時半。

前回のように売店で食料や麦を購入しようと思っていたのですが・・・店が暗い。

フロントの人に聞くと「今は売店はやっていない」とのこと。

一応ここのホームページは事前に見て、お店自体があるのは確認してたのですが、残念。

次に、前に使ったことがあるマウンテンセンター横の自販機へ向かいます。

 

この自販機は生きてました・・・よかった。

ありがたくカロリー高そうな3本を購入し、2本をすぐ飲みます。

ミルクティーとドデカミンで約200Kcal。

これを食事に代え、残り1本は食料としてザックに入れます。

これで自分の食料等は、カロリーメイト半分(200Kcal)とアミノショット(23Kcal)、そしてドデカミン1本(78Kcal)、スポーツ飲料(94Kcal)で約400Kcal。

なんとかなりそうなので、これで余市岳へ向かいます。

ゲートには11時58分着。

ゲートで登山者名簿を見ると、自分の前には1時間10分前に登った人が最後。

前回の純登山よりも23分遅い登山開始ですが、まあ大丈夫でしょう。

 

ただ、途中、当然下山してくる方と会うのですが、中には「こんな遅くに登ってきてふざけんな」的な視線を浴びせる方も結構います。

昔、別な山では2度ほど厳しく注意されたこともあります。

正論なだけに言い返せないんですよね・・・。

ましてや海から登ってきたなんて言った日には「バカか?」と言われそう。

まあ今日は視線だけなのでよかったですw

 

ビビりながら水量の多い川を渡り、ストックを頼りに少しずつ登っていくと霧が晴れてきました。

久々に余市岳の威容を見て、感動。

ああ、晴れてくれてよかった!

 

最後はヘロヘロになりながら、14時46分、山頂に到着。

麦汁を買えなかったので、スポドリを飲んでカロリーメイトを食べて休憩。

ちょっとですが元気が出ました。

あまりゆっくりしてるとお腹が減りそうなので、14時57分に下山を開始w

 

下りはやっぱり楽チンで、晴れ間も見えて、涼しくて、気持ちがよかったです。

余市岳は傾斜は緩い登山道が多くて、お散歩気分になれました。

でも急な斜面では足を滑らせ転倒、倒木に背中を打ち付けて痛い思いをしました。

もう、そっからは今まで以上に安全運転。

ゆっくりゆっくり下りました。

 

ただし林道の下りだけはジョグで進み、17時13分にゲート着。

ゲートを越えたところ。駐車場ももうほとんど車はありません。

下山に2時間16分かかった計算です。

前回の純登山では1時間49分で下山したので、結構な体力の衰えを感じます。

おまけに前回はストックなんか使わなかったし。

 

さて、ここからは自転車です。

この時点では意外と空腹感がなかったので、そのまま一番近いJR駅の銀山駅へ向かいます。

目的地まではここから27㎞くらいありますが、下りが多いので問題ないはずです。

途中、腹が減ってきて、道の駅に寄ってみましたが、ここもお休み。

自販機のコーンスープだけいただきました。

夕方の銀山周辺。動画から切り出し。

日没前に銀山あたりに到着。

駅の近くに商店があったので、アイスと「とんがりコーン」を買いました。

白くまのアイスがうまかった!

店のおっちゃんに道を聞いて、チャリを押して銀山駅へ。

銀山駅。動画から切り出し。ボケててすみません。

銀山から塩谷までJRで快適に戻り、最後は車で戻ってチャリを回収。

途中で仮眠もとったので、自宅に戻ったのは午前1時でした。

 

いや、めっちゃ疲れましたね。

もちろん、その分の充実感もありますけど。

 

登山データ

今回も途中でバッテリー切れによりデータが途切れたほか、余市岳下山中の林道ジョグの途中でデータが切れてしまいました。

残念。

最後の2㎞くらい、時間にして12分ほど切れたようなので、

総距離59㎞、登り累積標高3,874m、時間は14時間43分、というところでしょう。

GoogleMapやカシミールのデータは次のとおりです。

余市岳純登山 塩谷の海から - Google マイマップ
塩谷の海から塩谷丸山経由で余市岳へ 令和2年7月11日
GPSトラックの軌跡(カシミール3D利用)
GPSトラックデータ
GoogleErthで3D表示

塩谷駅から海までのデータは準備分として除きました。

また、GPSデータは3つの時計のものを接続し、標高は地図に合わせて書き換えしてあります。

 

反省

①相も変わらず道を間違えまくる

②食料のチェックが甘かった

③自転車の整備を怠っていた

ってとこでしょうか。

それでも①に関しては、こまめに位置を確認していたので大事には至りませんでした。

②については、現地調達もいいのですが、店に関して事前の確認が必要ですね。

③については、前ブレーキのワイヤが緩んでいたこと、タイヤがゆがんでブレーキパッドにあたり、抵抗が大きくなっていたことがあります。

気を付けることにします。

 

ダイジェスト動画

YouTubeにアップしました。

バッテリーは新しいのが届いたのですが、SDカードは8Gバイトのままだったので、今回はかなり節約して撮影しました。

Shotcutという無料ソフトで編集しています。

技術もないので雑ですが、雰囲気は伝わると思います。

今回は少し頑張って、キャプションを多めに入れました。

余市岳純登山 塩谷の海から

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